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アフリカン ラップ!自分達の文化の純度を上げ、新しいスタイルを作りあげる。


ラップはその時代、そこに生きる若者の声を代弁しているようでおもしろい。

 ”主義主張を声高に叫ぶだけじゃ衝突するばかりだ。自分の思いをメロディーにのせて、ラップにして音楽として伝える方が楽しく早く伝わるんだ。” 

 ”誰かがなんとかしてくれるなんてもう甘い期待はとっくに消えた。俺たちはこの不条理な世界を強く生き抜いていくしかない。俺たちは兵士だ。何があっても前進あるのみ。毎日が闘いだ。” ラッパ-達は言う。

 アフリカはルワンダの虐殺、南アのアパルトヘイト、アンゴラの内戦、行政府が崩壊しまともに機能しないケニアやナイジェリア、今も続くコンゴ民主共和国の戦闘、虐殺など、苦しい過去の記憶や過酷な現実が未だに続いている。その現実に飲み込まれることなく、たくましく生き抜いている彼らは、さらにその果てに新しい何かを手にいれ、対立、分断のその先を歩いているようにも思う。

他人や社会の汚れを批判するより、自分達が新しいスタイルや、生き方を示し実行することだ。それが、世界に向けての大きなアピールになりえるのだ。そして、ラッパーは歌う。

 ”アフリカ人は 貧しくても心が豊かで笑顔でいつも明るい。いいかげん、よしてくれよ。そのワンパターン。同情はいらない。俺達はマテリアルリストなんだ。”

 今更、アフリカに現代人が失ってしまった素朴さや純粋さのようなものを求めるようなヒューマニズムは時代遅れだ。

 アフリカの新世代は独自の音楽と欧米の影響をミックスして新しいアフリカンミュージックを生み出そうとしている。グローバルでローカルなムーブメントなのだ。

こういう場所だからこそ、行き詰まっている現代社会のあり方を超えるアイデアやインスピレーションが生まれるのかもしれない。

 逆境の中で生まれる輝きは、豊かさに慣れきった私たちの日常に対して、表現することの意味や必然性を強く問いかけてくるようだ。

★ 闇に輝け✴︎光の戦士たち!

★CONGO RAP (R.D.CONGO)

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