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20年振りのコンゴ。キンシャサは人々の情熱と強烈なエネルギー渦巻いていた。

バイクタクシーのおしゃれな兄ちゃん

2016年 2月

 2016年 2月 コンゴ民主共和国、首都キンシャサ、 ンジリ国際空港に到着。相変わらずの擦った揉んだをくぐり抜けやっと外に出ると、灼熱の太陽が頭上で燃えている。雨季にも関わらず気温35度の熱 さ。空港から大通りを抜け、街に入って行く。道路は車と人で溢れかえり、おまけに大渋滞。その混雑の中、水 やらピーナッツやら日用品やらなにやらかんやら頭に目一杯乗せて車の脇をスイスイ通り抜け、車の窓越しで売 買している。交通ルールも譲り合いの精神もへったくれもない。ここにあるのは、強引な押し合いと怒鳴り合い だ。目に前に飛び込んでくるゴミバケツをひっくり返したようなこの街の風景、、、。


そう ここは赤道直下のアフリカの心臓部、コンゴ。それはまさにそのまま、地球の心臓部でもあるかようだ。 MOI MAKASI。(太陽 強い)熱いのは太陽ばかりじゃない。MOTO MAKASI 人間そのもの、人の心 も熱くて強いのだ。 世界に誇る悪評高き都市、キンシャサ。さすがその名に恥じることなく治安は悪いわ泥棒は多いわ、官僚、 警察は腐敗しきっていて信用できないわ、街はゴミだらけ。道路は車と人で溢れかえり、渋滞は続き。道を歩け ば、金くれ金くれとうるさい。その上、ほとんど毎日、停電、断水で、夜の街は真っ暗だ。 それでも、アフリカの闇の夜、音楽の爆音が響き渡る !

 しかし、こんな街、普通の人が初めて見たら、きっとここに来たこと後悔してこのまま帰りたいと思うだろうなぁ、とんだ所に来てしまったと。でも私の心はもちろん、ワクワクして心が躍っている。アフリカ大陸にやって来た感、大密林王国の首都にやって来た感。そして、全ての生命体が生きる力をガンガンに発揮してる感がたまらない!

  ”コンゴがお前を呼んでいる、”と言われやって来た。 ここ、キンシャサに。

"長い間、待っていたよ。"と、言われたような気分で嬉しい。(笑)こうして、私のルーツ、コンゴの旅のドラマがまた新しく始まるのだった。

 

コンゴ民主共和国は、1960年にベルギーからの独立以降、32年にも及ぶモブツの独裁政権が終決したものの、その後も部族間紛争、国境紛争が続いている。私がいた1995年の時も人々は苦境に追い込まれいたが、現在のキンシャサはカビラ大統領が任期も切れてもその座を譲らず独裁政権は続き、それに反対する市民達の暴動で街は荒れに荒れ、ここで働く日本人は国外退去命令が出されている程だ。さらに1996年からは他国を巻き込んでの紛争によりコンゴ東部地方では540万人以上の国民が虐殺されるという大悲劇を経験した。その数は第二次世界大戦以降、最大の数字である。この争いのほとんどは、パソコン、スマホ、ゲームなどに使われているレアメタルが元になっている。コンゴは世下資源の宝庫であるため、その奪い合いで争いが絶えない。自分たちの豊富な地下資源はみんな先進国に吸い取られ、この国はいつまでたっても、世界最貧国のレッテルを貼られている。戦争、貧困、経済格差、政治の腐敗、衛生と治安の悪さ、伝染病……悲惨で過酷な状況が長い間続いているそれは昔と変わっていない。日本の国土の6倍という広大なコンゴには地下資源だけでなく、熱帯雨林、山々、雄大なコンゴ河、、豊かな大自然を多種多様な動植物、ここが平和なら天国のような地域のはずなのに、、。神に見捨てられたと言うべきか、いや、人々の手によって、ここ、キンシャサはこの世の中の不条理をすべて背負ったような街になってしまっている。

 

しかし、ここには本物の、原種のプラックパワーが宿っている。よくありがちな貧しくてかわいそうなアフリカと言われる場所などではないことを、ここに身を置けばよくわかる。

 ”どんな苦境に陥っても、希望を捨てずその中から何かを生み出そうとする人々の情熱と強烈なエネルギーがここには、渦巻いている。”

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